動画中の音声を補正、強調したい場合、[スピーチを自動で同調] を使うと便利です。 ビデオ クリップの中にスピーチ (雑音のある環境で録画) が入っている場合、この機能を使って音声を吹き替え/置き換えて、ビデオ クリップと同期させることができます。
この機能を使うには、前もって下のクリップを用意し、手順に従ってクリップ中の音声を吹き替えます。
準備するクリップ
[スピーチを自動で同調] ツールを使う前に、前もって複数のオーディオ クリップを用意する必要があります。
• | 元のビデオ クリップ (基本クリップ、音声の含まれるもの): スピーチが含まれるビデオ クリップ (雑音のある環境で録画されたもの)。 |
• | オーディオ クリップ (ターゲット クリップ、吹き替え音声の含まれるもの): 置き換えスピーチが含まれるオーディオ クリップ (新規に録音されたもの)。 CyberLink AudioDirector でスピーチを録音し、必要なクリップを作成することができます。 詳細は、「音声を録音する」 を参照してください。 |

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注: うまく音声を置き換えるには、元のビデオ クリップのタイミング/長さに合わせて録音を行います。 「ループ録音」 を使って、成功するまで何度も録音することもできます。
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• | 背景ノイズ クリップ (オプション): 音声を置き換えると、周りのノイズは除去されます。 さらに自然な仕上がりにするには、元のビデオ クリップに入っている「ノイズ」を戻すことをお勧めします。 例えば、電車や劇場で撮影された場合、[ミキシング] ルームで元の背景ノイズを被せます (吹き替えの音声よりも小さいレベルで)。 |

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注: 背景ノイズは自動的に追加されません。 ビデオ クリップに背景ノイズを戻すには、録音し直すか他の音源から入手する必要があります。
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クリップ中の音声を吹き替える
[スピーチを自動で同調] を使って音声を吹き替えるには、次の操作を行います。
1. | [ミキシング] ボタンをクリックして、[ミキシング] ルームを開きます。 |
2. | スピーチの入ったビデオ クリップをタイムラインの最初のトラックに入れます。 |
3. | より正確に音声を置き換えるには、タイムライン スライダーをスピーチの開始位置までドラッグし、 ボタンをクリックしてビデオ クリップ中の音声を分割します。 |
4. | タイムライン スライダーをスピーチの終了位置までドラッグして、もう一度 をクリックします。 |

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注: クリップ全体のスピーチを吹き替える場合、クリップを分割する必要はありません。 ただし、[スピーチを自動で同調] 機能で同調可能なスピーチ オーディオ クリップは、最長 2 分になります。
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5. | スピーチのオーディオ クリップをタイムラインの 2 番目のトラック (分割したクリップの下) に追加します。 |
6. | キーボードの [Ctrl] キーを押して、ビデオ クリップの分割部分とスピーチ オーディオ クリップの両方を選択します。 |
7. | ボタンをクリックして、次のオプションを修正します。 |
• | 基本クリップ: 元のビデオ クリップ (音声付き) が選択されていることを確認します。 または、ドロップダウンから選択します。 |
• | 参照チャンネル: このオプションを選択して、元のスピーチ音声の再生元を選択します。 |
• | 基本クリップにはノイズが含まれる: 元のビデオ クリップに背景ノイズが含まれる場合、このオプションを選択します。 |
• | ターゲット クリップ: スピーチ オーディオ クリップが選択されていることを確認します。 または、ドロップダウンから選択します。 |
• | 参照チャンネル: このオプションを選択して、新しいスピーチ音声の再生元を選択します。 |
• | 同調されたクリップを新しいトラックに追加する: 同調された音声をタイムラインの新しいトラックに追加する場合、このオプションを選択します。 このオプションを選択しない場合、ターゲット クリップの位置のみ調整されます。 |
8. | [スピーチを自動で同調] ウィンドウの [適用] ボタンをクリックします。 クリップが分析され、元のビデオ クリップとターゲット クリップの音声が同調されます。 |
9. | トラック 1 の分割した音声を右クリックして [削除] を選択します。 |
10. | 背景ノイズ クリップをタイムラインの他のトラックに追加して、[ミキシング] ルームのコントロールを使ってレベルを設定することもできます。 ビデオ クリップ中の音声のミキシングに関する詳細は、「オーディオ ミキシングを作成する」 を参照してください。 |
11. | 動画をプレビューして、吹き替えを行ったファイルを出力します。 詳細は、「音声を出力する」 を参照してください。 |
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