ダイナミック レンジ コントロールを使用する

ダイナミック レンジ コントロールを使うと、音声のダイナミクス形状を調整できます。

音声にダイナミック レンジ圧縮を使用するには、次の操作を行います。

1.ダイナミック レンジ圧縮を適用するメディア ファイルをライブラリーで選択します
2.範囲の選択を使って、このエフェクトを適用する音声部分を選択します。音声ファイルの範囲選択に関する詳細は、「範囲の選択」 を参照してください。範囲を選択しないと、このエフェクトはオーディオ クリップ全体に適用されます。

:この機能を開くと、デフォルトで音声ファイルの波形全体が選択されます。この機能を音声ファイル全体に適用する場合、波形全体を選択時に範囲の選択を使う必要はありません。

3.すべてのチャンネルにエフェクトを適用するか、1 つのチャンネルだけにエフェクトを適用するかを指定します。チャンネル選択に関する詳細は、「編集するチャンネルを選択する」 を参照してください。
4.[エフェクトの適用] セクションの [ダイナミック レンジ コントロール] をクリックします。
5.[出力ゲイン] スライダーを使うと、処理するファイルの出力ゲインを調整して、音量低下を補うことができます。
6.コントロール スライダーで次のように設定します。

:[ダイナミック レンジ コントロール] ウィンドウで使用できるスライダーの説明は、次の [一般的なダイナミック レンジ コントロール] を参照してください。

リミッター:これらのスライダーを調整すると、高レベルの信号を積極的に制限することができます。リミッターを使うと、クリッピングや歪みを防ぐことができます。
コンプレッサー:これらのスライダーを使うと、より穏やかなダイナミック コントロールを中程度のレベルの信号やピークに適用できます。
ゲート/エキスパンダー:これらのスライダーを使うと、ソフトな信号のレベルを増強 (エキスパンド) することができます。エキスパンダーは 1.0 より大きいか小さい比率になります。比率が 1 より大きい場合は、ゲートとして動作し、そのしきい値より下の信号は音量が減少します。
7.[調整結果] を選択し、[プレビュー] ボタンをクリックすると、適用されたエフェクトをプレビューできます。元の音声を再生するには、[元の音声] を選択します。
8.[適用] をクリックして、ダイナミック レンジ コントロールを適用します。

:[エフェクト] タブをクリックすると、編集パネルで適用したエフェクトを確認できます。詳細は、「エフェクト タブ」 を参照してください。

一般的なダイナミック レンジ コントロール

ダイナミック レンジ コントロールのスライダーを次のように設定します。

しきい値:ダイナミクス処理が行われるポイントを設定します。
レシオ:それぞれのダイナミクス セクションに対する比率を設定します。比率を大きくすると、圧縮、リミッターまたはエキスパンダーがより強く作用します。
アタック:信号が指定したしきい値を超えた場合に、入力信号に対して圧縮、リミッターまたはエクスパンダー/ゲートが反応する速さ (ミリ秒単位) を設定します。
リリース:信号がしきい値を下回った場合に、モジュールが圧縮、リミッターまたはエクスパンダー/ゲートの適用を停止する速さを設定します。